毎日出てゐる青い空

日々雑感をつづります。ホームページでは本の紹介などもしています。

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2017-01-01から1年間の記事一覧

虚実 人は命であり、命は火である

神は虚構であり、命が実態だ。 理想は虚構であり、命が実態だ。 友情は虚構であり、命が実態だ。 母性は虚構であり、命が実態だ。 誕生の仕組みは解明されていないが、 はるか昔に命が生まれ、 命が環境を変えた。 ただ、子孫をつなぐことのできる生き方をし…

言葉はいらない

親と子であることも オスとメスであることも 猫と人であることも 知らないままで 猫たちは秩序を作る。 オス猫同士は兄弟なのだが いまはライバルとして時にケンカをする。 しかし、四六時中いがみ合うのではなく、 ほとんどの時間は平安である。 兄弟猫の一…

廃材天国/徒歩でしか行けない集落

お勧めのYoutube動画を2本紹介します。 廃材天国 五右衛門風呂 ロープ遊び 一輪車の車 子どもが手作りするおもちゃ 私が子どもだった頃の暮らしを思い出します。 徒歩でしか行けない集落 小谷村真木 30年前に一度は廃村になった後、共働学舎の人たち…

飢えて死ぬものがいるとしても、

飢えて死ぬものがいるとしても、 森を切り開かねば命を救えないのなら、 森を守ることを選べ。 森を切り開くことを選べば、 やがて森はなくなり、 空気は乾き、 土は舞い、流れ去り、 命を育む場所はなくなる。 殺虫剤を撒き 除草剤を撒き 除菌していけば、 …

生命の姿を知って(欲望の水準を下げる)

『葉っぱのフレディー』という有名な本がある。 春に生まれた葉っぱのフレディが、自分という存在に気づき、成長し、「葉っぱに生まれてよかったな」と思い、「葉っぱの仕事」を終えて冬に土へとかえっていくまでの物語。 死を怖がるフレディに親友のダニエ…

熱田神宮と白鳥庭園

熱田神宮と白鳥庭園に行ってきました。 大台ケ原に行ったときに感じたようなすがすがしさを味わうことができる場所が熱田神宮です。熱田神宮を象徴する大きな楠があり、他にも多くの常緑広葉樹の大木があって、街の中にありながら、森の冷気を感じることがで…

自然に帰れではなく、正常に戻れ

言葉によって作り上げられた私たちの社会。 言葉によって作り上げられた私たちの社会は、あらゆる生物にとって不都合であることで、あらゆる生物の存在を許される生命の世界を破壊するものである。 言葉を得た人類(20万年ほど前に登場したホモサピエンス)…

5万年前

たくさんの変わった動物たちが住んでいた。 シベリアのマンモス北米のマストドン南米の巨大なナマケモノやアルマジロオーストラリアのディプロトドンヒトだって、そうだった。ネアンデルタール人(主にヨーロッパ)デニソワ人(ロシア・アルタイ地方)ホモ・…

逆が正解→大切なことは、規模を拡大しないこと【衆院選挙によせて】

スモールイズビューティフル まだ読めていない本だが、石油危機の到来前に書かれ、原子力を扱うことの恐ろしさをすでに指摘した本として、再読を促されている本でもある。 老子の小国寡民にも通じている。 さて、私がつくづく思うのは、規模の小ささこそが大…

ブックマーク名古屋 円頓寺 一箱古本市

2017年10月14日、10年目の今年で最後になるというブックマーク名古屋の一環として開催された一箱古本市に参加させていただきました。今年で3年目、円頓寺では2年目です。 去年は、50円くらいの本もないといけないと考えて持って行った雑本しか売れませんでし…

人の原点

ひとの原点 わずかの物を持ち、学校も会社も国もない。 水の流れのように、海の波のように、変わることなく繰り返されていく世代。 祖先から受け継いだ広い土地に、少しの人びとが住み、耕さず、飼わず、遊動する。 切り刻まれた時間に追われることも、 カネ…

「社会を大きくして暮らしと社会を切り離せ」と支配者たちは考えた

動物のように暮らしていた頃と大きく変わらないままで近代まで続いていたのが集団の規模だ。まだサルに近い生き方をしていた頃と比べれば、1万数千年前に定住し、農耕を開始して以降、集団の密度は濃くなり、日常的に関わり合う相手が少し増えたのは事実だ。…

二つのあり方

世界を良くしていこうとするあり方と 世界をそのままに保とうとするあり方 私たちが投げ込まれた社会は前者だ よりよい明日を目指して こんなにも進歩した こんな問題があるから解決しよう こんな素晴らしいビジョンがあると聞かされる。 実際にやっているこ…

論理やデータに殺されかけた心を蘇らせる

私たちが水を飲んで「おいしい」と感じるならそれはセイレイの力です。新鮮な空気を吸って「生き返る~」と感じるのもセイレイの力です。深い淵や巨大な岩を見て、人を超える大きさを感じたり、朝露のきらめきを美しいと感じるのもセイレイの力です。本当は…

あやとりと精霊

『世界あやとり紀行―精霊の遊戯』を読みました。 あやとりは自然発生的であると考えられており、オセアニアを中心に、世界各地で行われてきました。 不思議なのは、タイトルにもあるように、あやとりは精霊信仰の残る地域に分布していることです。アメリカや…

動物の名前は知っているが、動物の生き方は知らない

私たちはたくさんの動物の名前を知っている。 子どものほうが大人よりもたくさん知っているくらいに知っている。 けれど、動物たちの生き方はほとんど知らない。 私が動物たちの生き方を知りたいと考え始めてから知ったこともそれほど多くはない。むしろ、あ…

。。。で顔(シミュラクラ現象)

シミュラクラ現象 matome.naver.jp いろいろなものを顔に観てしまうようにできている私たち。 それは私たちが物理的な事実ではなく、体を通して解釈した事実に頼って生きる存在であることを示している。 科学がどんなに否定しようとも、あらゆる物を生命とし…

国際資本家たちを潤しながら乗っ取られた人生を生きる

ワクチン、輸血、電力、ガソリン、デジタル放送、スマートフォン、クレジットカード、遺伝子組み換え植物、インターネットビジネスなどなど、私たちの暮らしは、一方で、資源や権利、業界を独占する相手に対して、さまざまな形でいつの間にか収益を与えてい…

眼鏡と入れ歯がくれた命

高校卒業の頃に悪くなった目は、それ以来悪化を続け、眼鏡を作り直すたびに度が進んだ。今では眼鏡がなくては何もできない。 甘い物好きがたたって、右下の歯が親知らずを含め3本欠けたため、部分入れ歯を入れた。 こうして、50代を迎えて見ると、人の活動…

小国寡民

10代の頃覚えたこの言葉をすっかり忘れていた。 『老子と暮らす―知恵と自由のシンプルライフ』を読み、 小さい国の話を調べていて、 元の言葉は小国寡民であると知った。 私が福岡伸一さんの本を読んで、 地球環境を守るには、 各地にできた小さな社会が …

本当のことを知りもしないくせに

本当のことを知らないとは 直接見聞きしていないこともそうであれば、 与えられた答えを疑いのない事実であると受け入れることもそうである。 「人殺しはいけない」 「無神論は恥ずべきこと」 「アジア人は民度が低い」 「人は動物とは違う」 ヒトラーは、「…

ハキリアリが勢力を広げることと、西洋文明が世界を覆うことは本質的に同じ

『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』を読んだ。 人類の未来を考える上で多いに有用な情報を得ることができた。 ・社会性の昆虫は単独生活を送る昆虫よりも優位である ・農耕に手を染めることで利用できる資源が増える ・葉を運ぶための専用の道を整備するこ…

「言葉」という欠陥ばかりの道具を象徴するのがマスコミだ

実際に自分が接している世界を、 それぞれに必要な範囲で それぞれのやりかたで理解していくのが 言葉のない世界である。 自分が接したことのない世界の話を 誰かが考えた切り分け方の一つでしかない言葉を使って こう理解しなさいと指示しながら共有してい…

私は今の若い人たちよりも先にこの世を去れて幸せだ

私の50年の人生を振り返ると、 一番良い時代は、祖父母の時代だったのだと感じる。 戦争もあり苦労もしたけれど、 大家族の中で、 60歳にもなれば引退を決め込んで 十分な年金ももらい 楽しく老後を送っていた。 父母の時代になると、 核家族化が進んで同居…

飼い猫にひっかかれる

ウチの四匹の猫のうち、 クロネコはあまり慣れておらず 抱くことができません。 まだほんの赤ちゃん猫のとき、 移動させようとしている途中で 手から落としてしまったことが 恐怖感として染みついていているのかもしれません。 クロネコを捕まえようとすると…

ヒトが本格的に火を使い始めたのは、10万年ほど前からだ(北京原人ではなく私たちと同じホモサピエンスになってからだ)。北京原人を持ち出すのは、ミスリードの印象を受ける。 火の使用は、暖をとること、獣から守ること、調理することを可能にしたという。…

東進文明と西進文明

東進文明(植物文明、環太平洋生命文明圏)とは、長江流域で誕生して東へと進んだ文明であり、限られた大地の資源を循環的に使うことによって持続可能な社会を構築することを目指した文明である。西進文明とは、西アジアに誕生して西へと進んだ文明であり、…

規模が小さいことが必要

『ことばの起源:猿の毛づくろい、人のゴシップ』(ロビン・ダンバー著、松浦俊輔、服部清美訳、青土社、1998)によると、霊長類の群れの規模は大脳の大きさに比例しており、私たちホモサピエンスにとって適切な規模は150人程度であるという。 現実を見れば…

普段、動物たちの目は穏やかなのかもしれない

羽仁進さんの本にあった、印象的な一説は、 草食動物たちの軽やかさだ。 書評 『サバンナの動物親子に学ぶ』 生と死が同じ時間の中にあるアフリカで、 食う側は食われる側のパワ ーには絶対にかなわない。 飛び跳ねる草食獣の子どもたちを見れば、 このパワ…

農民の反対を尊重した横暴な殿様と、住民の反対を弾圧する民主的な政府

『逝きし世の面影』に、 病院建設のための農地を収用しようとしたが、農地を耕作していた農民が頑強に抵抗し、為政者側はこれを尊重して病院が建設されないままになっていた事例が出てきます。 『平等と不平等をめぐる人類学的研究』には、その頃の日本では…

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