毎日出てゐる青い空

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廃材天国/徒歩でしか行けない集落

お勧めのYoutube動画を2本紹介します。

 

廃材天国

 

五右衛門風呂

ロープ遊び

一輪車の車

子どもが手作りするおもちゃ

 

私が子どもだった頃の暮らしを思い出します。

 

徒歩でしか行けない集落 小谷村真木

 

30年前に一度は廃村になった後、共働学舎の人たちが半自給自足で暮らすようになった集落です。

 

こうした暮らしは私が子どもだったころの田舎の暮らしを思い出させます。先日法要で帰ったとき、義理の叔父が「昔は貧しかったけれど皆が貧しくて幸せだった。今の子はかわいそうだ」と言っていました。私もつくづくそう思います。

 

 

 

 

 

富を求めるエゴイストたちは、人を経済活動へと駆り立てる仕組みを作りました。

税金を納めさせ、医療や教育に金をかけさせ、格差を作り、「お金持ちになりたい」と思わせる情報を流しました。

 

工場排水や、合成洗剤で濁った川や、大規模な工場を作るためにコンクリートで固められて死んだ大地や、資源を採掘するために掘られた巨大な穴については、意識を向けさせないで、経済活動の恩恵にばかり目を向けさせることで、人々は、今の暮らしが何を犠牲にして成りなっているのを考えなくなりました。

 

 

ドライブ、旅行、ファッション、映画、ショッピング、パチンコといった娯楽を楽しみながら、この暮らしは、私たち自身が求めた暮らしなのだとほとんどの人は考えていることでしょう。

 

でも、少し考えてみてください。日本という国の進路について、私たちが私たち自身で選んだものなんて本当にあるのでしょうか。なぜかしらないけれど新聞テレビが騒ぎ始め、うやむやのうちに決まっていくことばかりではないでしょうか。

 

実際にそうなのです。私たちは、私たちがどんな存在であるのかをじっくり考える閑もないままに、学校で価値観を植え付けられ、新聞テレビによってふりまかれる話題にのせられて経済活動を続け、「社会の変化」に取り残されないように安心できる場所を求めて生きるばかりで、社会の方向性を決めることなどまるでできないのです。

 

 

なぜ、そうなるのか。それは、人類の歴史が、学校で教えるような国民主権とも、奴隷解放とも無縁の歴史であるからです。

 

 

生物であるかぎりエゴイストであることは避けられません。そんなエゴイストが肉体の限界を超えて移動したり、他の個体を制御したりできる力を手に入れたなら、どうなるでしょうか。ほんの少数のエゴイストたちが自分たちの都合のよいように他の個体を動かすことになるでしょう。

 

それこそが、文明社会なのです。

 

人々のあらゆる活動が一握りのエゴイストの富へと転化するように文明社会はでき上がっています。資源を独占し、技術を独占し、情報を独占し、制度を作り上げています。文明社会で支配される者として生き残るために人は学歴を求め、地位を求め、富を求めます。そうしないことを選べば、格差社会の底辺に追いやられていき、活路が失われます。

 

私と妻が今の場所に越してきたとき、大きな庭に古い木々の茂る感じのよい家や、たくさんの果樹の植えられた素敵な空き地がありました。今そこには、ファミマができ、マクドナルドができ、賃貸アパートができました。

 

おそらく、固定資産税や相続税のために決断したのでしょう。足るを知る生活を続けたくても制度がそうさせてくれないのです。そして、留意しなくてはいけないのは、そうした制度を作りあげたのが、一握りのエゴイストたちだという事実です。

 

文明社会は私たちのものではなく、一握りのエゴイストたちのものです。現代社会の仕組みを分析していけばそれがわかります。彼らに力を与えたのは、大規模化した社会ででした。ならば、社会の規模を小さくすることで、私たちは支配を脱することができるのです。

 

 

 

 

 

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