毎日出てゐる青い空

日々雑感をつづります。ホームページでは本の紹介などもしています。

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2014-01-01から1年間の記事一覧

テレフォン人生相談から(1)-依存する相手への憎しみ

人生相談を聞いていると何度でも出てくる構図として、 親、夫、子などに依存しながら相手を憎み続けている状況がある。 支配的な親などに育てられて、自己肯定感を持てずに育った子が 30歳になっても親への不満をつらつら語りながら親から離れることは 考え…

陰謀論を学ぶ効用

いまでも、ほとんどの日本人が知識を持たない陰謀論について、私の立場を表明しておきたい。私は陰謀論を知って間もなく、読んだ本もTHINKERさんの『マスコミとお金は人の幸せをこうして食べている』、安部芳弘さんの『金融のしくみは全部ロスチャイ…

農耕牧畜と狩猟採集の間にある大きすぎる違い

私は今年ピダハンと出会ってから同じように文明化されていない人々の生活を調べるようになりました。 そして、同じように未開に見える暮らしでも農耕牧畜を取り入れた暮らしと狩猟採集の暮らしの間に、非常に大きな違いがあることに気付きました。 今回は、…

狩猟採集民の悲しみと幸せが人類の未来を描く

狩猟採集民は所有物が少なく 特定の人物に権力を集中させることはなく 大きな欲望を持つ代わりに 恵みだけをうけとり、 森の目覚めだけに気を配る。 この生活の中で、 高度な医療技術はなく 大きな介護負担を負うことはできず 新生児の死亡率は高く お産の際…

4500年間文明化を避けてきた人々:ピグミー

1966年に出版された『現代世界ノンフィクション全集 9』(筑摩書房)という本を手に入れました。 「森の猟人ピグミー」、「極北の放浪者」、「カラハリの失われた世界」という3点のノンフィクションが収録されています。 まだ、「森の猟人ピグミー」を読み…

文明はあだ花

不器用な前足 危なっかしい好奇心 夏でも冬でも着たきりすずめ それでも猫は楽しく 気ままに生きて 種を保存してきた。 よりよい明日を目指した果てに 何も知らない動物たちが 何も知らないままで 実現している暮らしを 人はすっかり失ってしまった。 わたし…

気持ちよく暮らせて、長続きする生き方

人類家畜化計画なるものが存在するらしい。 以前は、そのような世界を実現されてなるものかと考えていた。 しかし、数日前から私は、この計画はほとんど失敗しかけて いるのだろうと推測するようになった。 おそらく、彼らの手で、経済恐慌を起こしたり、 戦…

足早な人々

縄文人といえば、 竪穴式住居の集落を作って 暮らす人びととして描かれている。 なんとなく、ゆったりとした暮らしをしているように感じる。 だが、ふと気づいたことがあった。 フィールドワークを読むと、アマゾン、ニューギニア高地、カラハリの いずれで…

日本語の特徴から考える、日本語の重要性

日本語は、 母音を中心として音声を認識する(日本語のチカラ: 母音認識で異なる自然同化) 主語ではなく主題を用いる(象は鼻が長い -- 主題語と主格語) オノマトペという直観的な表現を多用する(第40回"オノマトペ"と"感情"| JMAリサーチ道場)(【書考…

分析と実感

カラハリ砂漠に住む狩猟採集民グウィは互いの配偶者も同意して愛人関係を結ぶことがある。子ダネのない父親に愛人関係によって子を持たせることは親切な行為であるとされることもある。一方で、このような人間関係による葛藤を鎮めるために、血やつばを混ぜ…

子猫が跳ぶ

子猫は跳ぶ 足元を確かめ 距離を確かめ 着地点の様子を確かめて 誰に教わるともなく 日々の実践の中から 確認項目を覚え 自分の力を覚え 生活に活かしていく 人はいつしか 実践よりも理論に重みをおくようになり ただ実践を繰り返すことで得られる 生きた知…

穀物との浅い歴史

日本人なら米を食え 里山と棚田の風景 当たり前すぎて 積極的に取り組んだ人だけにしか見えてこないことの一つが 穀物と人類の関係 『人間は何を食べてきたか』の中でも 穀物(米・麦・雑穀・トウモロコシ)に関連する回が 18回中6回に及ぶ 人間は何を食べて…

にほんかもしか/山鳥と人の肉食

今日は、原付2種で林道を走ってきました。 対向車も来ない林道は、原付バイクでゆっくり走るのに最適です。 10キロほどの林道を走る中で、 にほんかもしか1頭と山鳥1羽に出会いました。 にほんかもしかは、牛の仲間らしい姿をしていて 少し感動しました。 日…

知的合理性と感情的合理性は異なる。知的合理性では人間社会は生きていけない。

テレフォン人生相談 2014-07-07 月曜日 - YouT 知的合理性と感情的合理性は違うが、感情は知識によって左右される。 サン(グウィ)は愛人との間の子でも、 婚姻関係上の父親が妊娠中の妻と何度も性行為を行うことや、 体液(血やつば)をまぜて傷に塗る儀式…

ふんだんに食べて味覚が変わった話

味覚は不思議だ。 昔、アイスコーヒーのつもりで飲んだらコーラが口に入ってきて びっくりしたことがあった。 経験したことのない味だった。 飲みなれた飲み物も、意識ひとつでまったく違う味に変えてしまう。 味覚は不思議だ。 塩気が強すぎるととても食べ…

読みたい本が一気に増えた話

妻と出会って陰謀論に触れ、本を選ぶ基準を変えてから、読みたい本が一気に増えはじめました。とはいっても、陰謀論関係の本は、最初の数冊でいったん停止しています。その後購入した本でも、これはよかったという本はほんのわずかです。膨大な本の中から選…

ライオンの獲物を奪う部族

Three Men vs. Fifteen Hungry Lions - Human Planet ... 人はライオンの群れから獲物を奪うことができるほど強い。ドロボ族というらしい。 カラハリ砂漠に住むサン(グウィ)は、口にも出さないほどにライオンを恐れている。その一方で、キャンプ地で家畜が…

レジャーの中の狩猟採集

狩猟採集民の子どもの遊びに関する本を読んでいる。 森の小さな〈ハンター〉たち―狩猟採集民の子どもの民族誌 作者: 亀井伸孝 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会 発売日: 2010/02/22 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る …

肌の露出とエストロゲン

このところ私はずっと裸体について考えている。アダムとイブの印象が強すぎたせいで、裸体を恥ずかしがるのは人間であれば当然だという思い込みがあった。この思い込みを訂正してくれたのが『逝きし世の面影』であり、ヤノマミなど裸体で暮らす人々だった。…

UFO’の存在を確信した根拠

手垢の付いた用語を使うといらぬ先入観を招くので、ここでは、未確認金融組織(Unidentified Financial Organizations:UFO’)という用語を作らせていただく。便宜上複数形にしたが、複数存在するかどうかは定かではない。UFOと区別するために’を付け加えて…

人間はもっと動物である

『裸体人類学』で全裸となって鉄を作る人の姿を見た。 裸体人類学―裸族からみた西欧文化 (中公新書) 作者: 和田正平 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1994/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 『未知の裸族ラピチ』で性器を一切隠さ…

まとめ

人間は、労働に比例して生産量が増える農耕や保存食作りを知って以来、 人を働かせて搾取しようとする者たちによって支配されてきた。 支配のために宗教が発明された。 支配の範囲、強さは、支配の経費と直接関係し、 技術の進歩に伴って強大化してきた。 現…

人体と大脳

南極大陸に近いパタゴニアのフエゴ島 この寒い土地に住んでいたヤーゴンも裸族だった。 体に油を塗って保温性を高め、 火を持ち歩いて暖をとっていたというが、 代謝機能もすごかったという。 アフリカ各地の森に住むピグミーと呼ばれる人々は 小さな身体が…

知っている

飛ぶ鳥に憧れる 泳ぐ魚に憧れる 自由に暮らす猫に憧れる 都会に暮らし、研究に明け暮れながら 狩猟採集で生きるひとがまだいることに 安堵を覚える人がいる。 心は知っている。

遊ぶ子猫

子猫は遊ぶ ビー玉を転がしては行先を見る 止まりかけるとさっと飛び掛りまた転がす カーペットの下にビー玉が入り込むと 前足だけ入れて探っている そのうち頭からカーペットの下に潜り込む 浅い器にビー玉を入れておくと 片手で取り出すのに夢中になってい…

本当の人間の女性

スタイルなんてお仕着せ ハイヒールを履き、 スカートを短くして 胸を寄せて どんどん自分を嫌いになっていく。 http://www.stevebloom.com/index.php?page=single&id=006203-PO1

神はいないと気づいた日

ピダハンとサン(グウィ)という 即物的に生きる人々は 私も即物的な世界に生きていると 教えてくれた。 死ねば土に帰るだけである 神も悪魔もおらず 閻魔大王も弥勒菩薩もいない。 神の代理人は必要とせず 予言もなければ神による戒律もない。 しかし、彼ら…

目の前のことだけに集中する大切さ

あなたの足元を掘って、 飲み水を得られないのなら、 地球上のすべての場所から 飲み水は得られない。 あなたの住む場所で 日々の食べ物が生まれてこないなら 地球上のすべての場所から 食糧がなくなっている。 明日を心配して暮らす人に 安心できる明日は訪…

「ニューギニア高地人」から

日本に住む外国人が増え、 日本人も外国語を学んで外資系企業に就職することや 社内公用語を英語にするという企業も登場した現在、 『ニューギニア高地人』は出版当時とは別の意味を 持ってきたように思います。 調査地のウギンバには、ダニ族とモニ族が住み…

裸体は人類にとっても正装だった

『裸体人類学』には多くの写真が掲載されています。 皆、裸体に対して一切羞恥心のない様子で写真に収まっています。 アフリカ中心の本なのでアマゾンについては文字による記載のみです。 しかし、ヤノマミなど、性器も一切隠さない裸体は アマゾンのほうが…

話題のダイエット方法