2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧
『20世紀を騒がせた本』という本が実家にあったのでめくってみた。 ソビエトで起きたルィセンコ事件を扱った章があり、その冒頭に、人類が誤りを繰り返す理由を象徴するような記述を見つけた。 二十世紀の開始にあたっては「科学の世紀」ということが叫ばれ…
約20万年前に登場して数万年前に亡びたネアンデルタール人。分布がヨーロッパに限られるのは、まだ野生動物として生きていた証だという。現生人類のように火を使い、衣服をまとい、住居を作る生物であれば、気候の違いを超えて分布を拡大できるはずだと。な…
その男は、 生物としての宿命に従って死を迎える。 一人の男は、最高の医療を受けて、 助からないはずがないと信じながら死んでいく。 彼の瞼の裏には、成功を得るために 犠牲にしてきた日々が浮かぶ。 努力の末に得たはずの地位は 彼に虚しさや焦りを与えた…
私たちは馬鹿で、意志薄弱で、身勝手だから、 合理的に理由を説明されても 理解できず 守れず 勝手に解釈して 自分の都合のいい行動をとっていく。 自然保護が重要だと言われて、 できるだけ環境によい行動をとろうとするが、 本当に身を切られるような犠牲…
『自然人類学入門』という本を読みました。大学の教科書用に作られた本らしく、それほど目新しい部分はないようでしたので、飛ばし読みです。ただ、人類学は自然発生的な学問ではなく、ドイツの哲学者カントによって作り出された学問領域であると知るという…