毎日出てゐる青い空

日々雑感をつづります。ホームページでは本の紹介などもしています。

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2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

八丈小島 『黒潮の瞳とともに―八丈小島は生きていた』

『黒潮の瞳とともに―八丈小島は生きていた』という本が 私の手元にあります。現時点では、古本市場に出品されていない本です。 八丈島の西7.5kmにある八丈小島には 今から50年弱前の1969年まで村があり、 最盛期には500名余りが住んでいたそうです。 村が…

『自然に聴く:生命を守る根元的智慧』

今回から、露木裕喜夫氏の遺稿をまとめた本 『自然に聴く:生命を守る根元的智慧』から内容を紹介していきます。 本書と著者の詳細いついては、メールマガジンのバックナンバーを参照してください。 るびりん書林だより [まぐまぐ!] 今回は、第一部「自然理…

未開人が大きな数も自分の年齢も文字も知らないということ

私たちの生活は複雑であり、 数多くの書類を処理する必要があり、 知らなければならないことがたくさんある。 こんな私たちからすれば、 大きな数を知らず、文字も自分の年齢も知らない 未開生活を送る人々は いかにも遅れた知能の低い人々に思えてしまう。 …

老人と子供

ムブティの社会では、人生の最後の数年間がもっとも輝かしい時期になっている。子どもを生む時期がすぎた女性や狩猟活動から引退した男性は、ともに「タタ(祖父母)」という中性的な言葉で呼ばれるようになる。そして紛争のもとになる事柄とは無縁になり、…

人間の都合と自然の原理

テレビは人間の欲望を肯定する。 医療、福祉、食欲、購買欲、出世欲。 人間の欲望を満たすほど、 幸せになると思わせる。 実現された世界はなぜか問題に満ちている。 環境汚染だけではない。 金銭労働に追われる日々、 勉学に追われる日々、 介護に追われる…

言葉の力

言葉があるから 累積的な文化が生まれると知る。 言葉の上に社会はできあがっている。 しかし、その本質は異性やエサを巡って争う 野生動物と何一つ変わっていない。 ただ、さまざまな言葉で 見えなくしているだけであった。 狩猟採集の人々は、国家も裁判所…

はだかの起源と言葉と世界観

言葉を話すことのできる動物は人だけである。 『はだかの起源―不適者は生きのびる』によると、人のなかでも、現生人類につながる20~30万年前の祖先だけが、のどの構造の変化によって言葉を発することができるようになったようである。本書では、そのとき、…

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