。。。で顔(シミュラクラ現象)
いろいろなものを顔に観てしまうようにできている私たち。
それは私たちが物理的な事実ではなく、体を通して解釈した事実に頼って生きる存在であることを示している。
科学がどんなに否定しようとも、あらゆる物を生命として把握するアニミズムは、私たちにとって真実だ。
風や水、岩にも意志を感じ、関わり合いを感じる。
アニミズムを否定する宗教が存在するとすれば、その宗教は偽物だ。私たちの本質である生命を否定しているからだ。
風や水、岩に生命はないと言い切ってしまったとき、私たちは、生命として存在する必要性をなくす。文明社会の支配者たちは、利益を求めて生命活動の姿をゆがめ、経済に結び付けてきた。必要最低限のもので満足し、日々を楽しむという動物的な生き方を否定して、人道や、労働や、理性という概念で人々を縛りつけ、アニミズムの世界から宗教の世界へ、そして科学の世界へと進んできた。
私たちを救うのは、アニミズムの世界だった。