毎日出てゐる青い空

日々雑感をつづります。ホームページでは本の紹介などもしています。

ホームページ>るびりん書林別館
Twitter@goone3toshi
「Amazon.co.jpアソシエイト」

2016-01-01から1年間の記事一覧

「人は信じたいものを信じる」のウソ

「人間は信じたいものしか信じない」 果たしてそうだろうか。 なぜ信じるようになったのだろうか。 なぜ信じ続けているのだろうか。 私たちは周囲に流され 体験によって価値観を変えていく。 都合のよい価値観を植え付け、 これを信じさせ続けるにはどうした…

生きるということ

人は元々狩猟採集者として暮らしていた。 チンパンジーやゴリラのように菜食中心の暮らしから 少しづつ肉食を増やしてきたが 自然界の恵みだけに頼って生きていた。 この暮らしから遠ざかるほどに、 生物としての本来の姿である 食べて子を育てて死ぬという …

フランス貴族とアボリジニの共通点

先日読み始めた『野生と文明 オーストラリア先住民の間で』に、 十代の少女を60代の老夫に嫁がせるという話が書いてありました。 しかも、夫にはほかに50代と30代の妻がいるというのです。 これは、さまざまな知恵を他の妻たちから学ぶことで、 厳しい生活を…

お金は汚い

生きものたちは、コスト効率とも呼べるような原理に従って生きています。 ホッキョクグマは野イチゴを主食にしません。 ライオンは昆虫を主食にしません。 チンパンジーは群れを作り個体間に順位を持ちますが リーダーが群れの行動を強制することはできませ…

一歩一歩、歩いてこその命

ホワイトベースというバイク屋さんの動画を見ていたら、「どんなバイクを買えばよいですか」という質問に、どんなバイクでもよいと回答されていました。バイクはライダーが風を受けて乗る二輪車である以上、オフ車だから高速道路を走れないとか、長距離ツー…

アボリジニーの作っていた世界は、福岡伸一氏の説明する生命の世界のようであった

『家畜になった日本人』で複数回にわたって登場してきた研究者、新保満氏の本を入手してみた。『野生と文明―オーストラリア原住民の間で』である。この本の最初の部分に描かれているアボリジニーの暮らしは、福岡伸一氏の本を読んで、「人類の理想的な生き方…

へそ曲がり読書のすすめ

みんな、もっと非常識な本を読もうよと声を大にしていいたい。 教科書によく出てくるような人が書いた本や、 テレビで何度も取り上げられるような本を読んでも、 視野は広がらない。 正気を疑われるような本を読んで初めて 視野が広がり、自分の思考の狭さに…

自給自足生活の夢

私たちは 外の社会との接触を極力避けて 生涯を過ごします。 食べる物も着る物も住む場所も 私たちの身の回りの自然から得て暮らします。 私たちの暮らしは 文化的で健康な生活ではないという人もありますが、 私たちにとってこれは素晴らしい自由な生活です…

人の形をした神

文明は本来のあり方ではない。 そう考えながら未開社会のありようを見ていくと、 確かに私たちの価値観は根本的に誤っている。 誤りの根源は、 人の形をした神が 私たちに未来を託していると 思い込んでいることにありそうである。 この世は人類の都合に合わ…

歴史から学ぶ

『20世紀を騒がせた本』という本が実家にあったのでめくってみた。 ソビエトで起きたルィセンコ事件を扱った章があり、その冒頭に、人類が誤りを繰り返す理由を象徴するような記述を見つけた。 二十世紀の開始にあたっては「科学の世紀」ということが叫ばれ…

ネアンデルタール人が最適人類

約20万年前に登場して数万年前に亡びたネアンデルタール人。分布がヨーロッパに限られるのは、まだ野生動物として生きていた証だという。現生人類のように火を使い、衣服をまとい、住居を作る生物であれば、気候の違いを超えて分布を拡大できるはずだと。な…

エリートビジネスマンと、槍でシシを狩った石器時代の男

その男は、 生物としての宿命に従って死を迎える。 一人の男は、最高の医療を受けて、 助からないはずがないと信じながら死んでいく。 彼の瞼の裏には、成功を得るために 犠牲にしてきた日々が浮かぶ。 努力の末に得たはずの地位は 彼に虚しさや焦りを与えた…

迷信の必要性

私たちは馬鹿で、意志薄弱で、身勝手だから、 合理的に理由を説明されても 理解できず 守れず 勝手に解釈して 自分の都合のいい行動をとっていく。 自然保護が重要だと言われて、 できるだけ環境によい行動をとろうとするが、 本当に身を切られるような犠牲…

人間疎外(自己疎外)と人類学 = 科学技術の進歩が人類を不幸にする理由

『自然人類学入門』という本を読みました。大学の教科書用に作られた本らしく、それほど目新しい部分はないようでしたので、飛ばし読みです。ただ、人類学は自然発生的な学問ではなく、ドイツの哲学者カントによって作り出された学問領域であると知るという…

話題のダイエット方法