毎日出てゐる青い空

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国のない世界こそが本当の世界だった

国のある世界というのは、

・自分たちが必要とする以上に働いて、国に何らかの税を収めることが求められる世界です。

・国の決めごとに基づいて、いろいろな制約が課される世界です。

 

国のない世界というのは、

・必要な分だけ働けばよい世界です。

・決めごとはほんのわずかで、あとは状況に応じて柔軟に対応できる世界です。

 

いままさに消えようとしている狩猟採集者たちの世界と、

いままさに全世界を覆いつくそうとしている、国家に管理された世界とを比べてみると、

国のある世界は、人を資源として利用しつくそうとする意図に基づいて作り上げられているということに尽きます。

 

野生児を矯正して、ロボットやアンドロイドのように行動できるようにし、主人たちに仕えさせる。野生児が生産的であり続けられるように、適度に娯楽を提供したり、競い合いや、やりがいを与える。しかし、決して、本来の野性的な、したがって、支配者にとっては、何の価値も持たない、生命本来の生き方は許さない。

 

これが、国のある世界の本質です。

 

近年までは、多くの人が野性的であり続けられました。世界の大半の土地はどこの国にも属していませんでした。どこかの国に組み込まれていても、支配を隅々まで至らせるだけの技術はなく、したがって地方ごとに、地域ごとに、ある程度の自治が維持されていたりしました。また、ジプシーのように国の管理から逃れた集団も存在することができました。

 

いま、世界は技術力によって効率的に支配されるようになり、すべての土地が国の配下に入り、すべての人が国に管理されるようになりました。これは、人の野性の死となり、つまり、生命の死となりました。

 

人類が描いた歴史は、人を資源として利用したい人たちが、その人たちの都合に合わせて描かれた歴史でした。その傍らには、歴史を記すことのない、本当の生き方を続けてきた人たちがいました。

 

私たちは、病気の不安をあおられ、得体のしれない物質を注入され、それにかかる費用を請求され、未来永劫利益を吸い取られるしかないシステムに組み込まれた、命とも呼べない命に成り下がろうとしています。本当の命は、そのようなシステムを作り上げることのできない、国も技術もない世界でしか生きることができません。

 

 

 

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