PCR検査の感度と特異度
新型といいながら、すでに判別検査方法ができていることに疑問を持ち、検査について調べてみました。
【図解】新型コロナ感染の検査方法とウイルスの構造によると、遺伝子検査と血清検査があり、感染後まもなくの場合は、遺伝子検査によって判別されます。
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)(2020年4月4日)を見ると、血清に関する記述はないため、具体的には遺伝子検査が実施され、中でもPCR検査によって、判定が行われているようです。
PCR検査について調べてみたところ、感度と特異度という用語が使用されていました。
これらの用語について説明したページ(2018年作成)がクレスコにありました。
感度、再現率 (recall)
問題 (疾患) のあるものを見逃さない割合です。検出できた (陽性の) 対象の数を、疾患ありの総数 (真陽性 + 偽陰性) で割ります。前述のように、疾患の有無の判定などでは最重要の指標と言ってもよいでしょう。
感度というのは、実際は感染している人を感染していると判定する割合です。つまり、感度90%であれば、実際には感染しているのに感染していないと判定される人が1割出るということです。
特異度 (specificity)
問題 (疾患) のないものをむやみやたらと疑わない、ということを表す指標です。ちゃんと陰性と判定できた数を、疾患のないものの数で割ります。この指標も高いに越したことはありませんが、場合によっては特異度を下げてでも感度を上げたいかもしれません。
特異度とは、感染していない人のうち感染していないと判別できる割合です。つまり、特異度90%であれば、実際には感染していないのに感染していると判定される人が1割出るということです。
これを踏まえて現在Covid19で使用されているPCR検査の感度と特異度を調べてみました。具体的な数値はなかなかないのですが、経済ニュースにまぎれてありました(新型コロナを10分で検査、中国の検査キットを塩野義製薬が導入へ)。
これによると、