石で遊んだ思い出
アフリカに住む小さい人たち、ピグミーの子どもの遊びを知って、*
彼らの遊びは野球やバレーボールなどとは違い
競ったり、争ったりする遊びではないことを知りました。
皆で協力して木をしならせ、
リズムを合わせて飛び上がったり、
大人の真似をして弓矢で的を射たり、
クモをつかまえて大人たちと同じように分配してみたり。
こういう遊びが本来の遊びで、
今の子どもたちが夢中になっている野球やサッカーは
本来の遊びなどではないということを知りました。
これが半年ほど前のことだったでしょうか。
これを知ったことで、
私は男なのにままごとのようなことのほうが好きだったことや、
家の近くに大きな岩がいくつもあって、
その上で遊んでいたことなどを思い出していました。
昨日になって、子どもの頃、
変った遊びをしていたことを思い出したのです。
それは石を擦り合わせて
粉を作る遊びです。
堅くて大きく平たい石を下に置き、
色の付いたとがった石を擦りつけます。
砥石で研ぐときのように水を加えているので、
粉は飛ばないで色の付いた水ができます。
最近、ペトログラフに関心を持っていたので、
思い出したのかもしれません。
古代の遺物には、
このような遊びが発展してできたものが
けっこうあるのかもしれません。
*『豚と精霊』、『森の猟人ピグミー』(コリン・ターンブル)、『森の小さな〈ハンター〉たち: 狩猟採集民の子どもの民族誌』(亀井伸孝)、『森に生きる人―アフリカ熱帯雨林とピグミー (自然とともに) 』(寺嶋 秀明)