毎日出てゐる青い空

日々雑感をつづります。ホームページでは本の紹介などもしています。

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文明はあだ花

不器用な前足

危なっかしい好奇心

夏でも冬でも着たきりすずめ

 

それでも猫は楽しく

気ままに生きて

種を保存してきた。

 

よりよい明日を目指した果てに

何も知らない動物たちが

何も知らないままで

実現している暮らしを

人はすっかり失ってしまった。

 

 

わたしたちもほんの一万数千年前までは

今も残る狩猟採集のひとびとと同じように

動物と同じように暮らしていた。

 

確かに厳しい暮らしであるが、

狩猟採集のひとびとは

打ちひしがれて生きているのではなく

充実した生を送っている。

 

 

分岐点は、農耕牧畜の発明にあった。

日々の狩猟採集の代わりに、

将来を見越した労働が必要になり、

財産ができ、貧富の差ができ、

私有の欲望が広がった。

 

気ままな暮らしを捨てたその日から

わたしたちは動物であることを忘れて

神だ正義だ権利だ経済だとわめきはじめた。

 

ある日わたしは気づいた。

もっともらしい言葉の多くは

私有に基づく文明と、この文明に都合のよい

ように生み出された虚偽ですぎないのだと。

 

 

動物の一種として誕生した人類は

動物であることを認め、

文明を捨てたときに

初めて充実した生を送ることができる

のではないかと。

 

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