毎日出てゐる青い空

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動物として生きる

彼らは野生の植物や動物を採集して食べ、

自然の中で子を産み育て、墓も作らずに死んでいく。

 

彼らの暮らしは、動物たちの暮らしと大差なく、

生きるために自然界以外のなにものも必要としない。

 

出世を望む必要もなければ、資格をとったり、

大金を得るために努力したりする必要もない。

 

彼らの日々は、動物たちと同じように、

必要なものと、楽しみとでできている。

 

病が命の終わりに直結するような世界ではあっても、

彼らの命は充実しており、嘘がない。

 

それが、私たち人類が長く過ごしてきた

本来の人の生き方であった。

 

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定住は、水辺から始まった。

固定式の漁具や舟を使えば、

食べ物を求めて歩き回る必要なく、

より多くの荷物を所有しておくことができるようになった。

 

けれど、そこから貧富の差が生じ、

集団が固定化して、

社会階層が生まれて、

人は、社会に強く縛られるようになった。

 

人は動物として生きることよりも、

社会の一員として生きることを要求されるようになった。

 

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定住にも利点があったように、

文明社会は私たちにさまざまなメリットも与えてくれる。

しかし、時代が進むほどに、

支配者たちの影響力は増し、

私たちの生き方は動物として次第に異常性を増している。

 

長く続けてきた自然な生き方である自由な狩猟採集生活はもう許されない。

 

ひとびとはビジネスのための言葉ばかり使い、

メディアが流す情報に従って生きることを強制される。

 

GAFAがルールとなり、GAFAに異を唱えることは許されない。

 

西洋文明が中世の間に、金貸したちのものとなり、

この文明が世界を覆いつくして、今の体制が出来上がったのである。

 

世界の歴史は政治家たちが作ったのではなく、金貸したちが作った。

中世の終わり移行、覇権国家を決めたのは、政治ではなく、資金であった。

 

今回の感染症騒ぎも、このことを裏付ける動きをずっと続けているのだ。

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人の幸せは文明とは相いれず、狩猟採集者たちが生きる動物的な正常な暮らしの中にあったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラハリ砂漠に生きる狩猟採集者たちのもとを訪れた日本の人類学者たちは、何もない場所で、幸せに生きる人々を知り、人はこんなふうにも生きられるのだと感じた。当時の私にはまだあまりはっきりとわからなかったのだが、今になって考えてみれば、人は、本来そのように生きるものであった。むしろ、私たちが暮らす文明社会は、言葉の力によってカネという概念が作られ、言葉の生んだ技術力によって人々が文明の力に頼り、支配者たちの意図に従うことを余儀なくされた、不自然で異常な状態であった。

 

 

 

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