毎日出てゐる青い空

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生物多様性

遠い昔にどこかの誰かが栽培を始めた。

また別の誰かが動物を管理する方法を考えだした。

 

そして、人は生き方を変えた。

 

私たちは、それ以前と同じような暮らしをする人々のことを

ほとんど知らない。

 

ただ、常に飢えを恐れ、

不衛生で

野蛮で

不快な暮らしだろうと

勝手に思い込み、

 

自分たちのほうがずっと恵まれた生活をしていると

当然のように決めつける。

 

今の価値に換算すれば

目玉の飛び出るような高価な食べ物を食べ、

広大な土地に暮し、

大金持ちのように歌や踊りを楽しむ人々という

見方もまた可能である。

 

実際のところ、

私たちの食べ物は時代を下るほどに貧しくなっており、

私たちの身の回りに貧困があふれている。

 

農耕と牧畜は

世界中をコンクリート敷きにするような行為であったのだ。

 

目の前の土地を農地や放牧地・遊牧地として利用しても

まだまだ世界は広大だから問題ないと考えていたが

もうどこにも開発の余地はないと気づいたときにはもう遅いのだ。

 

農耕・牧畜によって独占された土地に

狩猟採集民たちは住めず、

人間本来のそして唯一持続可能である

狩猟採集の暮らしが失われていった。

 

狩猟採集民がいなくなるとき、

世界はコンクリートで埋め尽くされて、

もう、生物は住めなくなっている。

 

生物多様性を守るとは

狩猟採集の暮らしを奪わないために

農耕・牧畜という行為が根本的に誤りであったことを人類が自覚し、

いままでとは180度異なる価値観を受け入れて

文明否定に踏み出すことを意味する。

 

人間は、農耕・牧畜と文明化によって

本来の生き方から離れたために、

あまりに多くの問題を引き起こし、

生涯を無駄にすごす羽目になってしまった。

 

私たちは、農耕牧畜と文明とは何であるかを

陰謀論によって問い直し、

動物と人間の垣根を取り払って

もともといた世界に戻るべき時代に直面している。

 

 

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