2022年11月5日 神護寺・西明寺・高山寺
2022年11月5日、夫婦で京都に行ってきました。
和気清麻呂の霊廟のある神護寺から、鳥獣戯画を所蔵している高山寺まで、途中西明寺によって、秋の京都を満喫してきました。
高雄のバス停からまずは清滝川まで坂道を下っていきます。下りきったところの高雄橋のたもとに団子屋さんがあり、屋根に草をはやして『逝きし世の面影』に描かれたとおりの情緒がありました。撮影したはずだったのですが、撮れていませんでした。
バス停から下ったよりも長い距離を神護寺まで登り返す必要がありますが、途中に食事もできる茶店があって、京都を演出しています。
煙突から立ち上る煙を久しぶりに見た気がします。
膝を痛めながら長い参道を下って清滝川まで戻ってきました。観光案内によると西明寺まで徒歩で20分ほどかかるようですが、時間があるので西明寺まで行くことにしました。
それほどいかないうちに橋が見えてきました。
橋まで行くと、紅葉の名所西明寺とありました。10分も歩いていない気がします。
西明寺は、当初は神護寺の別院だったそうで、規模もずっと小さく、見どころは少ないものの、本堂と客殿の間に池が作られ、暮らしの中で水を身近なものとしてきた日本人の美意識を感じることができました。
苔庭もあるようですが、気づかないまま西明寺を後にしてしまいました。
すでに3時近くなっていたため、高山寺では写真を撮りたくなるような紅葉とは出会えず、入口で500円、鳥獣戯画を見るためにさらに800円払って、ぐるりと一周してきただけでした。
樹齢何百年かという檜の大木の新しい切株がいくつもあり、中には一面すっかり広く空の開いた場所もあって不可解に感じました。帰ってから調べてみると2019年の台風で倒れたとのことで、金堂の屋根も大破したとのことでした。
今確認したところ、鳥獣戯画が4巻、全長44メートルにおよぶとのこと。あらためて全巻のストーリーを知りたくなりました。
京都の古い建物をめぐると、日本の建物は軒を深くして雨風から守りつつ、窓を大きく開けて湿気がこもらなくしながら、そんな湿気のもとにもなる池や苔も楽しむという、この気候ならではの美意識によって作られているということをいつも感じます。
こうした美意識に触れることのできる建造物や場所が、この先増えていくことを願います。