毎日出てゐる青い空

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猫は待ち伏せ、犬は堀り、ホッキョクグマは潜る。カラスは水鳥に進化する?

動物たちの行動を見て、私たちの感情・行動は私たちの祖先の生きざまによって作られているのだということを、私は、どんどん強く感じるようになっています。

 

ももと天空を見ていると、柴犬のももは、穴掘りが好きで、あっという間に大きな穴を掘ってしまいます。猫の空も、ももをまねてふとんの上で穴掘りのまねごとをするものの、ももほど熱心ではありません。ももだけでなく、グレートピレニーズのルンルンも裏庭に穴を掘っては叱られています。メス犬たちは、巣穴をほることが好きになるように生まれついているようです。

 

柴犬もピレネー犬も、大きなぬいぐるみに噛みついて振り回すのが大好きです。そうした姿は、リカオン(ワイルドドッグ)たちが、獲物に噛みついて引き裂く様とそっくりで、犬たちがまぎれもなくハンターであることを教えてくれます。

 

猫は、ネコジャラシに反応しやすい動物ですが、誰も遊んでやらなくても、落ちている綿棒や、紐を、小さな獲物に見立ててとびかかる遊びを、子猫の頃は盛んに一人でやっています。猫は犬とは違い、大きな獲物を狙うのではなく、小さい獲物を狙う動物だからでしょう。

 

我が家のメス猫、るびりんは、階段を登るとき、私たちの先回りをして隠れては驚かすことが好きでした。そうした行動は、猫が獲物を待ち伏せして狩りをする動物であることを示しています。

 

ホッキョクグマは、他のクマたちとは違って、水中生活への適応が進んでいます。長くのびた首はあざらしやトドの首が長いことと同じで水中で活動しやすいようになっているものです。そうしたホッキョクグマは水に潜って遊ぶことが大好きなのだということを、円山動物園ホッキョクグマたちは教えてくれました。

 

こうした動物たちの特徴を見ていると、私たちの嗜好もまた、私たちの祖先の生き方が作り上げてきたのだということが見えてきます。生き方にあった嗜好を持っていれば生き残りやすく、そうでなければ生き残りにくい。そういう条件が何世代も続いた結果として、好きな行動が決まってきていたのです。

 

 

話は変わりますが、先日、カラスたちが興味深い行動をしているのを見かけました。鯉の住む池の上に、ポップコーンらしい白い塊が20個ほど浮かび、鯉が見向きもしないこの餌を手に入れようと、カラスたちが代わる代わる挑戦していたのです。

 

手法は2通りあり、ホバリングしながら足でつかみ取る方法と、上空から水面をかすめるように降下して、くちばしでポップコーンを挟んで上昇する方法です。見ていると、成功するのは、くちばしで挑戦する方法をとったものばかりでした。

 

ホバリングして足でとろうとすると、うまく高度を調整できずに水に落ちてしまい、慌てて飛び上がるので、一向に成功しません。くちばしから行く場合は、数回に一度は成功していました。カラスたちは、水中の鯉が怖いらしく、ホバリング組は、恐怖心のために、クチバシを水中に差し込むことができないようにも見えました。

 

水の中の魚を取る鳥たちは、このカラスたちのように、足で捕まえる方式をとっているものもあれば、くちばしで捕まえる方式をとっているものもあります。 それは遠い昔にこのような状況があって、あるものはくちばしで挑戦し、別のものは足から挑戦した結果、獲物の種類や、鳥の体型の関係から、どちらの方法の成功率が高かったかによって、その後の進化(変化)の道筋が決まっていったからではないでしょうか。

 

 

 私は普段テレビや新聞に接しませんが、インターネットには一日中触れています。そうして、ヤフーを中心に日々のニュースに触れています。そうした中で触れる情報は、あまりに理性的すぎて、人を機械であるかのように処していると思えることがあります。おそらくは、そうした扱い方によって、人の生物としての活動に制限をかけ、経済活動を活発にさせるという狙いがあるから、あえてそうしているのでしょう。だからこそ、あくまでも人は生物であるということを常に前提としておかないと、大きな間違いを犯してしまうのではないかと、私には思えてしようがありません。

 

 

 

 

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