毎日出てゐる青い空

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植え込まれた価値観に縛られるということ(馬鹿の壁)

私は何とバカだったのだろうか。

 

あの話もこの話も、全部でたらめのトンデモだと思い込んでいた。

 

最初に聞いたのは、エイズ人造ウィルス説だ。

有色人種にだけ有害なウィルスを実験室で作って散布したというのだ。

そんな都合のよいウィルスなど作れるわけがないと考え、

しかも無駄に物語性を高めた長編小説の形で発表されているその資料は、

まったく読む価値のない時間潰しにしか思えなかった。

 

 

次に聞いたのは千島学説だ。

血液は骨髄ではなく腸で造られているとか、

細胞は赤血球が変化したものだという、

現在一般に認められてる説とは異なる説が展開されている。

この話を聞いた時、

やっぱりこんな嘘を信じ込む馬鹿がいるんだくらいにしか思えなかった。

 

 

その次は、ロスチャイルドと金融の仕組みをめぐる話だ。

それなりに平和が維持され、豊かになった現代社会の基本ともいえる

金融の仕組みを特定の家系が作ったなどという馬鹿げた話だ。

これも、近づいてはいけない類の本だとしか思えなかった。

 

 

馬鹿だったのは私のほうだ。

エイズが人造ウィルスであるかどうかはわからないがこれに類する話は多くあるのだ。

天然痘の菌が着いた毛布をインディアンに渡した白人たち

自閉症を招いたといわれるワクチン接種

不妊を招くといわれる子宮けいがんワクチン

精子減少の原因といわれるカップラーメンのカップ

・羊水を濁らせるといわれるヘアダイ

・農耕の開始によって広まったマラリア

・都市生活の拡大によって広まったコレラ

エイズ人造ウィルス説を知ることで視野は大きく広がるのだ。

 

千島学説も同様だ。この学説が正しいかどうかはわからない。

しかし、この本を基に得た視点は多い。

東洋医学的な身体観の重要性

・小腸の重要性

・ガンの化学治療の有効性(【化学療法】 癌治療(がん治療)の三大療法について 〜 ガン患者の集い)に示されているような治療効果の違い

転移・再発しやすいがん(癌)の種類や転移元・先の関係

・当然と考えていたことも、執念深く検討していくことの重要性

千島学説のように、一般的な理論とは相入れない理論を知ることで、発想や視点が広がるのだ。

 

金融の仕組みを知ったことは、さらに重要だった。

この話を知ってみれば確かに腑に落ちないことばかりなのだ。

・なぜ中央銀行は政府とは別になっていて国民とも切り離された存在なのか?

・なぜ紙幣の額面と製造原価の差益は中央銀行の利益にならないと言い張っているのか?

・なぜ創業者よりも資本家がえらい株式会社が存在しているのか?

・なぜ大がかりな仕手は犯罪ではないのか?

・なぜ一国の経済を越える経済規模を持った巨大組織が規制されないのか?

・なぜ公共施設はコカコーラの自販機ばかり置いているのか?

・なぜ国は借金してまで公共事業を行うのか?

・なぜ国鉄がJRに郵便局がJPになって、国民の資産をみすみす手放すのか?

・なぜ原発事故の収束よりもオリンピックを急ぐのか?

・なぜローンや株式投資が当たり前の扱いになっていくのか?

・なぜノーベル賞はこれほど騒がれるのか?

腑に落ちない原因は、表向きの社会と本当の社会が違うことにあるのだろう。

学校やマスコミが教えている説は、どうやら真実ではないようなのだ。

 

 

以前の私に向かって言いたいのは

「理性的に判断して無駄な遠回りを避け時間を

貴重な時間を浪費しないようにしているつもりだろうが、

それが「馬鹿の壁」だよ」ということである。

 

 

生まれてからずっと、特定の価値観に即した情報ばかりを与えられて、

いつの間にか当たり前だと思い込んでいる価値観。

勉強好き教養好きであればあるほど、この価値観を伝える情報にせっせと接して、

さらに常識の殻を固くしながら「私は情報リテラシーが高い」と思い込んでいる。

 

 

以前の私がそうだ。多くのリベラリストもそうであろう。

理系を自負する人々や、催眠を否定する人々もそうであろう。

 

 

本当は、そういった情報にまぎれている、

隠しきれなくて漏れ出した真実を、

いろいろなところから

少しずつ拾い集めていくしかなかったのだ。

トンデモ本には、そのような情報が含まれている可能性が高いのだ。

(もちろん、大衆洗脳や扇動に利用されるトンデモ本もある)。

 

そうしてみて初めて、この世の真の姿、生命の姿、人類の姿が見えてくる。

 

馬鹿の壁を壊すハンマーは、トンデモ本かもしれないのだ。

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