『本当は怖い動物の子育て』
動物の世界は過酷です。
豊かな世界を維持したければ個体数を制限しなければならない。
自分の子を確実に残したければ、育ちそうにない子、育てられない子の命は救えない。
平等に乳を与えることよりも、特定の子を優遇することで、
生き残りのチャンスを少しでも広げたい。
テレビや学校教育では、ヒトはこんな差別、人命軽視、人権無視はしないと
教え込んでいます。
でも、先住民の暮らしと私たちの暮らしとを比較してみれば、
動物たちと同じ価値観を持って生きている先住民たちのほうが
資源の保護、人間疎外の回避、充実した生など多くの面で本来的
永続的であることがわかってきます。
この本は、今の価値観が完全に誤っていることを知るための
出発点としておすすめできる本です。