毎日出てゐる青い空

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人類の歴史

ホームページに「人類の歴史」という文章を掲載しました。

 

狩猟採集者たちの世界を知ったことで私の中に生まれた考えは、

人類が裸であることのデメリット

言葉を持つことのデメリット

定住することのデメリットを知ってひとつの結論に達することができました。

 

私たちの現在の価値観は定住化のデメリットによって

ほとんど決定的な影響を受けていると、断定できるようになったのです。

 

一神教の神を生んだのも、

人類の都合に合わせて世界ができていると信じるのも、

人が定住化してしまった影響であったと判ったのです。

 

定住化して農耕と牧畜を開始し、

文明を生んだ人類はほんの一握りの人々が支配する中で

農耕と牧畜を初めとする労働を課される存在になりました。

その結果、宗教にすがらざるを得なくなり、

心を見つめては勝手な抽象概念を生みだすようにもなりました。

一方で、自然から離れた暮らしが増えるに連れて、

人は根拠のない万能感を持つようにもなりました。

 

こうして、定住化してしまった人は、

人が世界に属しているという事実を忘れて

世界が人に属していると判断し、

人の都合に合わせて世界を変えようとする存在になってしまいました。

 

「人はもっと素晴らしい存在のはずだ」

「悲観的すぎる」

「机上の空論だ」と考えたくなる気持ちはわかります。

 

でも、狩猟採集者たちの気楽で充実した生活を知っても

同じことが言えるでしょうか。

農耕と牧畜は飢えをなくさないどころか苦役を持ち込み

奴隷を作ったという事実を知っても、

まだ同じ愚を繰り返すのでしょうか。

 

人類の本来の暮らしは

狩猟採集者の暮らしであると信じたとき

世界はまったく違う姿をして

私たちの前に表れてきます。

 

金も国も宗教も意味をなくし、

私たちはピダハンのように

いたって肝の据わった、それでいて柔軟なおとなになり、他人が自分たちに義理を感じるいわれがあるとはこれっぽちも考えない」大人になることができるのです。

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