毎日出てゐる青い空

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超高層ビル群 変る景色が意味するものは...

漢字やひらがなで名前の書かれた店の入居する温かみのある建物が立て替えられて、英字で名前の書かれた店ばかり入居するガラス張りの冷たい超高層ビルになる。テレビや新聞は新しい超高層ビルが開業するたびに華々しい出発を報道する。

 

資本が投下されて超高層ビル群ができあがっていく背景を知らなかった頃であれば、私もおなじように街の発展を喜んだかもしれない。しかし、今ではまったく違う風景に見えている。

 

テナントの顔ぶれや価格帯を見てわかるのは、そこにあるのは、一般庶民が安心して利用できる店ではなく、高い給料を得て働いている都市労働者たちをターゲットにした店ばかりであるということである。飲み会や買い物に万札を使うことに抵抗のない、金銭労働者たちが、その地位を確認するために買い求める商品が並び、地に足のついた生活をしたい者たちは置き去りにされている世界である。

 

それは格差を必要とする世界であり、冷たさを選民思想によって合理化した世界である。

 

JP、JR。アルファベットが象徴するのは、それが日本のものではないということだ。国際○○と名の付くビルも目立つ。日本の財閥系の名前を冠したビルもあるが、実のところ日本の財閥自体が明治以降に外国勢力によって育てられた存在でしかないのだ。

 

こうして高層ビル群の姿を見れば、もうそこは日本国内ではなく、この国を実質支配している国外の存在たちがその勢力を誇示する姿でしかなくなってしまうのだ。

 

これを知ってみれば、超高層ビル群の本当の姿が見えるはずだ。

格差を産み、貧困を作り、人を締めだす冷酷な社会を作る者たちが、人権や福祉を叫ぶ矛盾に気づくはずだ。

 

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