毎日出てゐる青い空

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独占ということ

農耕を開始した人類の中で

土地を独占した者が王と呼ばれるようになった。

 

 

貨幣という概念が誕生したとき、

実効性を持つ通貨を発行できる者は、

原価との差益を独占することで、

農耕とは次元の違う富を独占するようになった。

 

 

今、独占は、あらゆる分野に及ぶ。

法治国家という概念を作って法を独占した。

大学を作って学問を独占した。

マスメディアを作って情報を独占した。

学校を作って教育を独占した。

人々の健康を守ると言って医療を独占した。

株式制度を作って企業を奪い取り、

特許制度を作って技術を奪い、

著者権を作って知識を奪う。

 

しかし人は逆の世界を見ている。

法によって治められていることに安心し、

大学の肩書を信じ、

ジャーナリズムを信じ、

教育の充実を要求し、

医療の充実を要求して

安心のために法の強化を要求する。

 

 

マイケル・ジャクソンが見抜いたように、

私たちは邪悪な人々が生み出したものに

かえって信頼を寄せ、愛着を示し、あこがれるように

仕向けられている。

 

 

トンデモだと言っては退け、

非人道的だと言っては退け、

旧弊にすぎないと言っては退けてきたものこそが本来であり、

私たちを本来の姿に戻してくれるものたちなのに、

独占者たちの繰り出す

詭弁にまんまと乗せられて

かえって不幸になる道ばかりを選んでいるのだ。

 

 

はっきり言おう、

「独占」を許す限り

この世界は支配者たちのものであり続ける。

 

学問も、法も、技術も、貨幣も、土地も、教育も、

情報も、独占されていない状態だけが本物だったのだ。

 

つまり、点在する資源を求めて歩きまわっていた頃、

すなわち、遊動する大型霊長類として生きていた

狩猟採集時代こそが本物だったのだ。

 

「独占」という視点で文明社会を見れば、

文明社会の本当の姿を見抜くことは簡単なのだ。

 

 

 

 追記:

河の護岸を工事したりダムを作ったりすることや

植林によって広葉樹林を針葉樹林に変えることも

独占の視点から説明できる。

つまり、食糧を野山から得ることができるような環境は

独占の効果を低下させてしまうのである。

 

決して充分な予算を割り当てることのない地方自治法

方言狩りも、独占の一種である。

 

文明は自主独立をとことん嫌うのである。

 

 

 

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