毎日出てゐる青い空

日々雑感をつづります。ホームページでは本の紹介などもしています。

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のどかな暮らし

職人たちが仕事をするときは

商品価値にではなく

出来上がりに腐心します。

 

熱心になりすぎたときには

気晴らしにでかけもします。

 

人夫たちは声を合わせて唄をうたい、

一節の終わりに限って力を込めて仕事を進めていきます。

 

宿では、

夜の間に鳥にとられないようにと、

毎夕、

池の鯉をねぐらに誘う女中たちの拍手が聞こえます。

 

老人は梅をめでて

懐紙を取り出すと、

一句詠んで枝に取り付け、

 

老婆は道端のお地蔵さんに

お参りを欠かせません。

 

子どもたちは道で遊びに没頭し、

人力車夫や運搬車たちがよけて通るのです。

 

男親たちも子どもの体格や知恵を自慢し合い、

大人の話題の中心は子どもです。

 

都市全体に多くの観賞用植物を植えた屋敷や庭が広がり

まるで大きな庭園のようでもありました。

 

 

 

こんなおとぎ話のような生活が実現していたのは、

江戸時代の日本だ。

 

藤原氏の影響力が低下していた時期、

電力や、医療や、一神教の影響について、

はるか昔の人類発祥から大きく

変わるところがなかった時期、

それが日本の江戸期なのだ。

 

 

逝きし世の面影』が大きな意味を持つのは、

このような事実を教えてくれるからなのだ。

 

 

 

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