無益
日々を生きることで
子孫たちに
強靭な肉体や
知性を伝えていくことができていた私たち。
電気が
自動車が
医療が
農業が
子孫に財産ではなく
負債を残すことになっていく。
エゴイストたちが大金を握る世界で、
大衆もまた
「これが人類の進歩だ」とうそぶいて
栄養のない食べ物を食べ
コストとスケジュールに縛られて生みだされた
ペラペラな娯楽を消費する。
動物たちの暮らしを見れば、
現代人の営みのほとんどは
人を生の本質から遠ざけている
無益な行為だ。
生の本質を知っているのは、
嘘の生き方をしている私たちではなく、
本当の生き方をしている
狩猟採集者たちだったのだ。