毎日出てゐる青い空

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ヒトは命の流れを止めている

あふりかのたいこ」を久しぶりに読んだ。

 

どうぶつをみなごろしにするふらんすじんから逃れた動物たちが

集まっている場所は、「池」と小川のある広場だ。

 

この池の水を順番に飲む動物たちの姿を見て、

ふらんすじんは言う。

「いのちの あるものは、いきて、うごいて、ちからづよい。」

 

太鼓の音は告げる。

「じゅうを てばなせ。
けものに まじれ。
いのちの みずを のんで、
いのちに めをさませ」

 

人は銃を捨てて水を飲む。

 

 

「いのちに めをさます」とは

何を意味しているのだろう。

 

けもののいのちは

別のいのちを食べて輝く。

 

いきてうごいてちからづよくあるために

いのちは別のいのちを食べていく

 

そして別のいのちに食べられていく。

 

ハザェベ族も、

アイヌ

サン(ブッシュマン)も、

死者はけものたちに食べられる。

 

ハイエナもクマもライオンも

排除する相手としてはみなされていないのだ。

 

ヒトもこうして命の流れの中にあり、

命を循環させる存在であった。

ヒトの命を奪うケモノを受け入れ

ケモノたちと同じように肉になっていった。

 

ヒトもケモノとおなじように

輝き、強い存在であった。

 

 

ヒトがこの命の仕組みを忘れたとき

ヒトは命の流れを止める存在になり、

ヒトの命も止まることになった。 

 

 じゅうをすててけものにまじることで

ようやく命を続けることができる存在、

それがケモノとして生まれてきた

ヒトであった、

 

 

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