毎日出てゐる青い空

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お金は汚い

生きものたちは、コスト効率とも呼べるような原理に従って生きています。

ホッキョクグマは野イチゴを主食にしません。

ライオンは昆虫を主食にしません。

チンパンジーは群れを作り個体間に順位を持ちますが

リーダーが群れの行動を強制することはできません。

 

野イチゴや昆虫は巨体を維持するには

食べるためのエネルギーと得られるエネルギーが

つりあっていません。

 

森に散らばって実る果実や

一面に生える野草を食べるチンパンジーには

個体を強制的に従わせる手段がなく

ボスといえども絶対的な強制力を持ちません。

 

このような原則を前提として考えると

「お金」は生きものである人間にとって

致命的な欠陥を持つ仕組みであることがわかります。

 

お金を得るために必要なコストが誰にとってもほぼ等しく、

お金を得るための手段が万人に共有されていれば、

それほど大きな問題はないでしょう。

 

実際には違います。

 

何もしなくとも収入が入るように世界の仕組みを作りあげた人々がいます。

資源を独占すること、医療・食糧などを握ること、金融の仕組みを作り上げること、

世界中に傀儡政権を作ること、宗教を利用すること、インフラを握ること。

現代社会は、大多数の人々に気づかれることなくほぼ無制限にお金を得る仕組みを

埋め込むことができる社会なのです。

 

そのような社会で、コスト効率によって生きる生きものであるヒトが生きると

どうなるでしょう。

 

 

お金を生みだす仕組みを握っているほんのわずかな人々に支配されて

ゆりかごから墓場までを金に追われて生きることしか許されないことに

なってしまうのです。

 

 

ほとんど犠牲を必要としないでお金を得られる人がいる。

この事実が、コスト効率に従って生きる生きものである私たちを

確実に不幸にする。

 

やはりお金は汚いのです。

 

 

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