毎日出てゐる青い空

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ネアンデルタール人が最適人類

約20万年前に登場して数万年前に亡びたネアンデルタール人
分布がヨーロッパに限られるのは、まだ野生動物として生きていた証だという。
現生人類のように火を使い、衣服をまとい、住居を作る生物であれば、気候の違いを超えて分布を拡大できるはずだと。

なぜ、ネアンデルタール人は野生動物だったのか。
その答えは喉の構造にあるらしい。

ネアンデルタール人はホモサピエンスの直接の祖先なのではなく、
約47万年前にホモサピエンスとの共通の祖先から分かれたのであり、
初期のネアンデルタール人のほうがホモサピエンスに近い特徴を備えているようだ。

ホモサピエンスとの大きな違いは喉の構造であり、
したがってネアンデルタール人はまだ毛むくじゃらであり、
言葉も話せなかったと『はだかの起源』(http://www.kanshin.com/keyword/...)では推測されている。

一方、脳の平均容量はホモサピエンスを超えている。
その頭蓋の形は、後になるほどホモサピエンスとの違いが増しており、
私たちとは異なる能力を発達させていったことをうかがわせる。




喉の構造が変って言葉を発する能力を持った私たちホモサピエンスは、
言葉という道具に操られて生きる動物になった。
ほとんど常に言葉を介して世界を認識し、
神、道徳、倫理、正義、人間性など、
真実であるかどうかを証明することなど決してできない
抽象概念に縛られて生きている。



言葉は、観察によっては伝達できない技術の伝達も可能にし、
人類の生き方を根本的に変える効果も持っていた。

こうして見ると、私たちが地球上の生物を危機にさらすようになった元凶は
言葉にあるといっても言いすぎではないように思える。



こんな私たちにとって、
大きな脳を持ちながら言葉を持たず
したがって、野生動物として生きることのできた
ネアンデルタール人たちの頭の中は想像することも難しい。


しかし、言葉という危険な道具を持っていなかった
ネアンデルタール人は、巨大資本や、無人攻撃機、遺伝子組み換え食品、ワクチン接種、生物兵器などと無縁で
暮らすことのできる最適人類でもあったと
私は考えるのである。

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