毎日出てゐる青い空

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横井庄一さんの暮らし

名古屋市博物館で開催されている横井庄一展に行ってきました。

 

元日本兵、横井庄一さんは、終戦から28年間、グアム島の山中に暮らしていました。

このとき横井さんが使っていた道具などが展示されていました。最初は30人の仲間がいたが8年前に一人になったということです。

 

見ていくと、支給品を使い続けたものも多い一方で、

横井さんが工夫を重ねて自作された物の多いことに胸を打たれました。

 

たとえば、立ち上る煙によって気づかれないように、作ったフィルターや、

自作の布で作った自作の服などです。

調べてみると、横井さんは洋服やさんだったのですね。

立派な服に仕上がっていました。

 

魚を取るためのザルもありました。

調べてみると、ソテツの実、ヤシ、パンの木の実、エビ、カエル、でんでん虫などを食べていたとのことですね。すりこぎが展示されており、エビを粉にしたものを調味料として利用していたと書かれていました。

 

ヤシの実の殻で作った器や、ヤシの繊維で作った火を燃やし続けるための縄など、

自然界にある利用できるものの多さと、それを利用する人間の知恵の深さを感じることができました。

 

このような横井さんの暮らしをみると、私たちの生活に、電気も自動車も必要がないことを改めて感じます。

 

確かに、医療に関して困ることはあるでしょう。しかし、医療の進歩によってかえって本来の状態から乖離していき、問題を生んだり深刻化させたりしている面もあるでしょう。そう考えると、医療も大きくみれば、地域の植物をほぼそのままする以外の医療は不要なのではないでしょうか。

 

横井さんは、帰国時56だったそうです。洋服ができてからよりも洋服を作っているときのほうが楽しかったそうです。

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