毎日出てゐる青い空

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死後の世界

唯物論者である私の考える死後の世界について語ってみたい。

 

南米アマゾンの人々から学ぶことができそうである。

 

文明社会には、生まれる前の記憶を持つという人もあるものの、

通常は、生まれる前の記憶を人は持たない。

アマゾンの人々は、このことから、死後の世界についてもわかるという。

つまり、生まれる前のことがわからないのだから死んだ後のこともわからないと

いうのである。 

 

しかし、アマゾンの人々は、死者は精霊としてこの世に居続けるとも考えている。

実際に精霊の姿を見たり、声を聞くこともある。

 

一方で、ときどき、部族の誰かが精霊の変わりに森に入って音を立て、

精霊のまねをしたりもしている。おそらく、実際には精霊を見たり聞いたり

できないことが自覚されてもいるのだろう。

 

私たちの生活も、彼らの生活と同じように精霊に囲まれていると感じることがある。

大切な人の死後その人の気配を感じる瞬間があり、

草の影や林の中に生きものの気配を感じることがあり、

大木に木の精が宿っていると感じることがある。

 

このとき、私たちが感じているのは、私たちに今の世界を残してくれた、

先祖たちの営みや、私たちの日々を支えてくれている

たくさんの生きものたちの営みなのであろう。

 

この営みを続けるために

決して冒してはいけない領域も、

精霊たちは教えてくれている。

切ってはいけない木や、埋めてはいけない沼があり、

近寄ってはいけない場所がある。

 

 

私たちは死後の世界を知らないが、

死後の世界は天国や地獄ではなくこの世なのであろう。

私たちが先祖の残してくれた自然に想いを至らせるとき

死者は私たちの身近に蘇る。

私たちが自然を残して旅だったとき、

私たちは未来の世界に蘇る。

私たちは精霊を感じる能力によって

このことを教えられているように思う。

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