毎日出てゐる青い空

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終戦記念日

わたくし、自称古本屋としてメルマガを発行するにあたり、

大東亜戦争(あえてこう書いてみます)直前の地理の教科書、南島探訪記、

ミクロネシア民族誌などをとりあげています。

 

こうして自分自身の目で当時実際に流通していた書籍を読むと、

大日本帝国の存在が実感として感じられてきます。

同時に、国家という枠組みが便宜的なものであることや、

リベラルな国家(文明)など存在しないのだろうということもわかってきます。

 

南洋の島々に日本人が乗り込み、島民の倍の人口に達していました。

日本人たちは、開発の夢に燃え、未開人を文明人に変える使命に燃えて、

積極的に外地に乗り出し、産業を興し、事業を行っていたことを

当時の資料たちは伝えています。

これは国策としての動きでもありました。

 

今、日本の番組では、台湾やパラオなどに親日的な人々が多いことを

伝えています。しかし、現実には、ハワイに対するアメリカや、

新疆、チベットに対する中国、コルシカ語に公用語の地位を与えないフランスなどと

同じく、結局は日本化を進めていただけであることがわかってきます。

 

私たちが認識しなければいけないのは、

正当性を持つリベラルな国家・文明など

存在しないということなのでしょう。

 

文明の影響のないミクロネシアの島では、

人々はやむを得ない場合を除き働かなかったとのことです。

(『ミクロネシア民族誌』松岡静雄、岡書店)

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