暑いから暑いという(文明という怪物)
「暑い」というと余計に暑くなるに違いないが
「暑い」という他ない。
昨日まではエアコンをやめていたが
今日はついに使ってしまった。
仕事をしなくてもよいのなら木陰か水辺で涼むところだがそうもいかない。
文明社会に生きるには、
月々多額の支払いが必要だからだ。
(文明は経済活動をエサに肥え太る怪物だからだ)
どうやらここにポイントあるようだ。
文明のおかげで人は長寿になり、
地球の裏側まで行ったり、
美しい音楽や映像を楽しんだりできる。
医療の発達によって命が救われることは
文明生活の極めて重要なメリットである。
人は文明の恩恵によって人類の進歩を実感する。
ところが、その代償として人類は
かけがえのないものを失ってしまっている。
それが、文明社会の経済活動に組み込まれない自由だった。
この自由を失ったとき、
人は経済活動のために
精霊の森を伐り払い、
故郷の山河を荒らしていった。
公害を出すことよりも
収入のないことが悪となった。
文明という怪物を倒すには
文明生活のメリットを手放すしかない。
そうしなければ、
精霊の森を取り戻すことはできず、
人は精霊に戻れない。