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毎日出てゐる青い空

日々雑感をつづります。ホームページでは本の紹介などもしています。

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ゾミア、土人、世界政府

Wikipediaによれば、

土人(どじん)は、その土地に土着の人間のこと。ほぼ英語のnativeネイティブ)に等しい。

とのことである。

 

土人という言葉は、野蛮や未開と関連付けられている。

つまり、『ゾミア』でいうところの、国家に組み込まれていない人々と同じように扱われているのである。

 

どうやら、土人という言葉で表されているのは、国家権力にとって都合の悪い生業、社会組織、イデオロギーなどを持ち続けている人々であるらしい。

 

ただ土着の人々であるというだけでなく、あえて未開人であるとレッテルを張って、教育・開発の対象とする土地に住む人々が土人と呼ばれたと考えてよいだろう。

 

台湾では高山族、高砂族と呼ばれる先住民族に該当するようだ。先住民族でも漢化が進めば「平埔族」と呼び変えらることは、もはや未開ではなく徴税が楽になったことを意味するのであろう。

 

このように『ゾミア』で提示された国家、文明、民族、野蛮化などに関する枠組みは、実際に世界各地で起きてきたできごととよく一致しているようである。

 

そして、この構図は、もっと拡大しても同じように当てはまるようである。

 

つまり、現代は、奴隷制度や植民地支配から国民国家へ、さらには国家連合と姿を変えているが、グローバル企業の登場や、IMF、世界銀行、特許、条約などの形で民から富を収奪する構図は、直接的な徴税の姿を変えただけであると言えるだろう。

 

収奪に従わない地域は、『ゾミア』における野蛮人未開人同様、独裁国家、テロ組織などのレッテルを貼られたり、革命の名を借りて、支配化に組み込まれていく。

 

『ゾミア』の副題は、「脱国家の世界史」であるが、シュメールから続く文明化と、文明化を拒否する人々という大きな流れの一部分を切り出した作品であると理解するとわかりやすいのではないだろうか。

 

 

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