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テレフォン人生相談から(2)-我慢は続かない、続けてもしわ寄せが大きい

前回記さなかったテレフォン人生相談について紹介しておこう。テレフォン人生相談全国ラジオネットワーク加盟局を中心とする17局ネットで放送されている。

 

パーソナリティと回答者の二人一組で相談に乗る形になっている。パーソナリティも回答者も複数人いるが、パーソナリティと回答者の組み合わせはだいたい固定されている。中でも聞き応えのあるのがパーソナリティが社会学者・作家の加藤諦三さん、回答者が幼児教育家の大原敬子さんによる、人間関係や性格に関する相談への回答である。マドモアゼル愛さんと加藤諦三さんのペアによって、深刻な悩みに見事な回答が与えられることも多い。

 

テレフォン人生相談でさまざまな相談を聞いていると、確かに人生に役立つ心理学的な知識が存在することがわかってくる。ところが残念なことに、この実効性のある知識をまとめた書物がなかなか見つからないのである。長年パーソナリティを勤めている加藤諦三さんも、人生相談の経験をまとめた本は出していないようだ。

 

今回も前回に続き、4年間この番組を聞き続けて見えてきたことをつづりたい。

 

2点目は「我慢して続けることはできない」という事実である。

 

定年間近の男性が父親を亡くし、その夜から急にキャバクラに通い始めてしまった話。それまでは、高齢になった父親にさえ逆らうことができず、大人になれないままであったため、父親を亡くしてこのような異常ともいえる行動になったという。無理を強いられつづけて精神が歪んでしまった。

 

中年の男性は妻が不倫をしてできた子を産んでもらって二人の子として育てたいという。妻も離婚したくないといっているとする一方で、DNA検査をして父親が確かにこの不倫相手であることを確認したいという。これに対し、弁護士である回答者から「無理」との回答がある。頭で考えるほど簡単なことではないというのである。

 

32歳の男性は初期の認知症と診断された父親を心配して、今の仕事を辞め父親と住みたいと相談するが、規範意識からだけそう言っているのなら無理だとはっきり言われてしまう(2013年10月5日)。

 

過度の我慢を感じているなら、早急にその状況から逃げることを考えたほうが結局はよい結果に結びつくことが多そうである。

 

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