日本語の特徴から考える、日本語の重要性
日本語は、
母音を中心として音声を認識する(日本語のチカラ: 母音認識で異なる自然同化)
主語ではなく主題を用いる(象は鼻が長い -- 主題語と主格語)
オノマトペという直観的な表現を多用する(第40回"オノマトペ"と"感情"| JMAリサーチ道場)(【書考空間】犬は「びよ」と鳴いていた~日本語は擬音語・擬態語が面白い~(著:山口 仲美))
この日本語の特徴は
言葉という、左脳一辺倒になりがちな存在を
できるだけ右脳化しようとする態度の反映であると
私は考える。
長い縄文時代、戦争の痕跡はほとんどみられず、
新石器時代に当たる時代にも人々は農耕に頼らずにしかし
土器を作り、旨みの出た汁を楽しんでいたという。
この歴史が、日本語を情感豊かな言語に育てあげたのではないかと
思うのである。
この推論が正しいかどうかはわからない。
しかし、日本語は、世界にもまれな特徴を持つ言語である。
世界は合理性効率性を追求しており、人間の画一化が無機質化が進んでいる。
これを食い止めるために、日本語の重要性はいっそう増すはずである。
日本語は非論理的な遅れた言語などではなく、縄文時代から続く、
調和と情感に重みをおく貴重な言語なのである。