UFO’の存在を確信した根拠
手垢の付いた用語を使うといらぬ先入観を招くので、ここでは、未確認金融組織(Unidentified Financial Organizations:UFO’)という用語を作らせていただく。便宜上複数形にしたが、複数存在するかどうかは定かではない。UFOと区別するために’を付け加えてある。
私にこの組織のことを教えてくれたのもやはり本だった。その本に描かれていた歴史は、高校時代に世界史を履修して断片的な出来事の列挙でしかないと感じた私にとってまったく別物の歴史であり、因果関係がわかりやすく説明されていた。本物の持つわかりやすさがあった。
私は検証作業に入り、UFO’の存在を受け入れることになった。
ここでは、私がUFO’の存在を確信した具体的根拠を明かしておきたい。
1.中央銀行
日本では日銀。
国家にとって非常に重要な組織でありながら、不思議なことに独立性が持たされている。学校でも三権の分立や議会制度については嫌というほど教わる一方で中央銀行の重要性については教わらない。しかも、なぜこのような位置付けになっているのかを明確に説明できない。
中央銀行は調べれば調べるほど不可解な存在であり、UFO’の存在を前提としなければ説明しにくい。
2.株式会社
初めて株式会社の仕組みを聞いたときから違和感があったのは、せっせと会社を大きくした人よりもただお金を出しただけの人のほうが偉いという点だった。創業者の理念をまったく理解しない他人が会社の経営権を奪いとれるという仕組みを誰が考えるのだろう。当初から、会社乗っ取りを前提として作られているため、このような制度になっているのだろう。
3.マスコミ
小泉・竹中を持ち上げるマスコミ。
凶悪犯罪を事細かに説明するマスコミ。
特定の事件に限って騒ぎ立てるマスコミ。
政治の本質を伝えず、政治家バッシングに明け暮れるマスコミ。
あまりに多くの出来事が、何らかの勢力によるマスコミ支配を物語り、しかも、この勢力は国家の枠組みを超えていることを示唆している。
4.超大国アメリカ
不思議なことにこの超大国はイギリスとイスラエルの下位に位置しているようである。
国連でイスラエルに対する非難決議が行われるとアメリカが必ず拒否権を行使させられる。
アメリカはイスラエルの忠実な下僕のように行動する一方で、イギリスは、ここぞというときにだけこの2カ国に加担した動きを見せる。この行動様式からわかることは、超大国アメリカが外交的に見ればこの3カ国でもっとも下位だという点である。
これらの事実は、UFO’の存在を前提としなければ説明しにくい。ただし、UFO’の実態は不明である。資源の集中がボスザルを生むように、余剰生産力と科学技術の発達によって必然的に生み出される、巨大な影響力を持つ人々であると想定しておけばよいだろうと考えている。
私は、以上のような体験と分析からUFO’の存在を受け入れるようになった。むしろ、受け入れざるを得なくなった。人間が動物の一種である以上、理想的な社会は決して実現せず、大きな影響力を持つ人々が登場するのは必然であり、現実社会の出来事はこの想定が正しいことを裏付けている。
問題は、巧妙な支配であるがゆえに毎日触れる世界が生物の生存に適さない世界にどんどん変わっていることに気付かないまま満足してしまっている人々や、UFO'が権威付けしたさまざまな概念を信じ込んでいるために、問題に気付いても方法が不適切(UFO’にとって都合のよい、実効性のない方法)になっている人々が大多数であるという点だろう。
残念ながら、UFO’の存在を否定する人々がUFO’を受け入れるようになるには、自ら検証作業を行うほかない。この検証作業に取り掛かり、UFO'の存在を受け入れる人々が増えることに私は期待している。
ただし、UFO’の存在を受け入れたら受け入れたで次のわなが待っている。「陰謀論」に関連するでたらめな情報が多すぎることである。私はUFO’分析には深入りせず、UFO’を生まない社会はどうすれば実現できるのかを、あくまでも「直接経験の原則」に則って検討する方向をお勧めしたい。
UFO’はUFO'以外の全人類、全生命だけでなく、UFO’自体も不幸にする存在である。