人間はもっと動物である
『裸体人類学』で全裸となって鉄を作る人の姿を見た。
『未知の裸族ラピチ』で性器を一切隠さない人々を見る。
かつての日本では老若男女が裸体をさらし恥じなかった。
裸体ひとつをとっても、いつのまにか価値観をすっかり
押しつけられ、人間の心が歪んでいっている。
『本当は怖い動物の子育て』によって、人間は動物としての
存在であり続けるしかないこともわかる。
裸を羞恥するように、人権や愛という言葉を使って
本来の価値観がいつの間にかゆがめられ、
人間の心がかえって失われていく。
人間は精霊を信じ、裸を羞恥せず、
動物のように利己的で
動物のように愛情深く、
動物のように非情で、
進歩のない暮らしに満足できる、
そんな存在のようである。