毎日出てゐる青い空

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人体と大脳

南極大陸に近いパタゴニアフエゴ島

この寒い土地に住んでいたヤーゴンも裸族だった。

体に油を塗って保温性を高め、

火を持ち歩いて暖をとっていたというが、

代謝機能もすごかったという。

 

 

アフリカ各地の森に住むピグミーと呼ばれる人々は

小さな身体が共通している。

同じ小さな祖先から生まれたのではなく、

森の生活に適応して各地でそれぞれ小さくなったのではないかと

いわれてもいる。

 

 

サンも含むホッテントットはでん部に脂肪がつき

食糧が少ないときはこの脂肪がしぼむ。

ラクダのこぶのようなはたらきをしているのではないかという。

 

 

極端な例をあげなくても、

低緯度の人は黒く、高緯度の人は白いことは誰でも知っている。

 

 

人だけでなくあらゆる生き物は、

環境に応じて物理的に変わっていくという性質

言い換えれば、

変わってしまうという性質を持っている。

 

 

この結果、地上は次第に生き物に満たされ

生物環境が豊かになっていく。

 

 

ところが、人の大脳が大きくなったとき、

人は、歴史を変えようとした。

長い時間と多くの犠牲を払って

肉体を変えるのではなく、

この宿命を逃れるために、

周囲を変えることにした。

 

 

肉体は衰え、

環境は破壊された。

 

 

この呪われた存在のように思える人類にとって

狩猟採集を続け、変わらぬ暮らしを続けてきた人々の存在は

過ちに気づけば、人間は生き残れるかもしれないという

希望を与えてくれる。

 

 

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