神はいないと気づいた日
即物的に生きる人々は
私も即物的な世界に生きていると
教えてくれた。
死ねば土に帰るだけである
神も悪魔もおらず
神の代理人は必要とせず
予言もなければ神による戒律もない。
しかし、彼らは
厳しい戒律の世界に生きている。
食べ過ぎず、子を増やしすぎず、
他者を支配せず、死を恐れすぎず、
たくましく生き、
楽しく生きていく。
大脳が生み出した神ではなく
即物的な世界で生き
目の前の現実に集中することが
太古から繋がる命と
広大でありながら
繊細でもある大地という
存在を際立たせる。
神のいない世界だからこそ
摂理と直面した生が営まれていく。