毎日出てゐる青い空

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文明とは

現代の都市生活は気楽で便利で魅力的である。

 

しかし、この暮らしは、

人々が聖地とした森や

ヌシが住むと畏れた川を開発すること、

つまり掟を破ることによって

実現された暮らしであり、

私たちが経済奴隷であることを隠蔽した

仮想現実のような暮らしである。

  

掟を次々と破った人々は、彼らが優れているから

勝ち残るのだとうそぶき、

世界を征服して行った。

 

掟を多く破るほど、武力が増した。

  

しかし、破り続けた掟の制裁が、

 解決できない問題の増加という形で顕在化してきている。

彼らが自らを正当化すればするほど

事態は悪化していく。

 

 この事態から抜け出すには、

出発点に戻り、

掟に従って暮らすしかないのだろう。

 

きっと、

本当に人間に許されている暮らしは

農耕と牧畜さえも抑制した

狩猟と採集の生活なのであり、

人間の抱くわずかな欲望でさえ、

地球を破壊するのに十分なのだ。

これを防ぐために掟が必要だったのだ。

 

しかし、掟に従った生活は

ひどい生活などではない。

 

狩猟と採集の民はゲーム三昧の日々を送る現代人のように

宝探しやシューティングゲームの繰り返しで毎日を過ごす。

おいしい芋を見つける技術を身に付けること。

動物の習性を知ってしとめること。

生活と楽しみが一体化した世界がある。

 

抱いてはいけない欲望を抱かせ、経済奴隷とする

掟破りの文明人たちから決別し、

人間本来の欲望に合った生活へと

舵を取ること。

 

そのときが来たと告げているのが、

文明の終末を示す予言の意味であったのかもしれない。

 

狩猟と採集の生活に即座に戻ることは難しくとも、

掟破りたちに支配されているからこそ

人間は奴隷状態となって苦悩していると解釈し、

彼らの価値観を笑い飛ばしてしまうならば、

別の未来が実現されてくるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

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