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毎日出てゐる青い空

日々雑感をつづります。ホームページでは本の紹介などもしています。

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直接関われること以外に、民主的な手法を採用することはできない

マザーテレサについて、マスコミ報道と実態は異なっていたという説がある。

マザーテレサの正体

この他にも、ハイチの独裁者などとマザーテレサとの結びつきを批判する記事などが見つかる。

 

実際にどうであったのかを確認するには、現地に赴き、自分の目で見るほかない。それでも、本当のことはわからないかもしれないが、自分なりに納得することはできる。

 

このように、事実を確認できることなどわずかであるにも関わらず、私たちはさまざまな問題に対して判断を下すように要求される。

死刑制度に賛成か反対か、原発に賛成か反対か、中国との関係をどうするか、アメリカとの関係をどうするか、遺伝子組み換え食品をどう考えるか、地球温暖化にどう対処するかなど、多様で大量の課題が提出される。

 

このとき、通常は、マスコミによってもたらされる情報を判断の基準とせざるを得ない。逆に言えば、マスコミさえ握っていれば、事実とは無関係に、権力者の望む結論を導くことができるといえる。

 

「だから、マスコミは権力に屈せず、真実を伝える役割をまっとうせよ」という解答がこれまでの模範解答だった。ところが、そのように主張する書籍自体が、権力者たちの手によって生み出されたものであった。

 

近代の民主主義もまた権力者たちによって作り出されたものであることが明らかにされてきてもいる。『板垣死すとも自由は死せず』が広められた背景を読むにこうある。

日本の兵士は僅かな士族だけで組織してあるから、平常の友情関係が極めて濃厚で、人員もまた少ないから、これが戦死を見て、心を痛めることが深い。これは全く封建制度の罪であって、その人情関係が狭いためである。したがって、国民皆兵の時代が来れば、こうした弊害は結局打破されるであろうと考えた。」

つまり、民主主義によって、関係が薄いために死を悼む必要のない大量の兵士を調達できるというのである。これは、フランス革命についても同じであった。

 

 こうしてみると、近代の民主主義とは、「直接確認できない物事について、権力者がよしとする情報のみを与えた上で大衆に判断を求め、自らの意思で行動していると思い込ませながら、本当の実権を決して与えない仕組み」であるということができるかもしれない。

 

しかし、民主的な社会が悪いというわけではない。むしろ、近代的な民主主義が持ち込まれる前の江戸時代の日本や、アマゾンに住むピダハンの人々が作り出した、皆で合意しながら自分たちで決めていく本当の意味での民主的な社会が人間にとって本来的な社会なのだろうと思う。

 

放射能汚染、遺伝子汚染、化合物汚染などの汚染や、無人爆撃機、ナノ兵器、ロボット兵器など抵抗不可能な力を持つ兵器が生み出され、科学技術を発展させることに疑問が持たれている現在、政治の世界でも、巨大化する権力を捨て、元の民主的な地域社会という枠組みの価値を再確認すべきときなのではないかと思う。

 

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