毎日出てゐる青い空

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視覚情報とヒトの思考・行動

普段、若い人に囲まれてすごしていると自分も若いように錯覚し、年老いた顔ばかりに囲まれて過ごしていると、自分の顔も同じようにしわくちゃであるかのように錯覚する。

同じように、普段よく目にする文字の形状はヒトの思考や行動に影響を与えているのかもしれない。

たとえば、アルファベットで書かれた文章は、少ない数の構成要素しか持たず、単語の切れ目に空白が入るという特徴を持っている。この結果、デジタル的な思考が優勢になり、現象の中からまとまった単位を簡単に切り出したり、検索したりできるという考えが生まれてくるように思う。

中国語のように、漢字で書かれた文章は、構成要素が膨大であり、単語の切れ目にスペースが入らず、全体的に黒い印象を与える。この結果、複雑な現象を複雑に理解し、精密に表現する行動様式が生まれてくるように思う。

日本語には、文字自体が感情を表現するという特徴がある。やわらかさを出すには、かなを多様し、カナを混ぜたり、英字を混ぜたりすることによって、感情を表現し、イメージを伝えることができるという特徴がある。その結果、合理性よりも感情を大切にするという日本的な特徴が生まれてくるように思う。

もちろん、簡単な決め付けることはできない。だが、先日から繰り返しているように、ヒトにとって大切なものは事実ではなく感情であるとすれば、日々どのような文字を使って生活をしているのかは、無意識の世界に多大な影響を与えている可能性を完全に否定することもできなさそうに思う。

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